DESIGN COMPUTING CRAFT
2011.08.11
  • 一覧へ
  • Category:
  • Diary (18)
  • Book Review (2)
  • Column (10)
  • Report (11)
  • Trial Reading (27)
  • Archive:
  • Search (Articles) :
Diary

ポール・ランドと
スティーブ・ジョブズ

おととい8月24日、アップルのCEO スティーブ・ジョブズが退任を発表しました。BNNの本『ポール・ランド、デザインの授業』のなかに、そのジョブズとの仕事をポール・ランドが振り返る一節があるのでご紹介します。

デザインを学ぶ学生との対話のなかで、「デザインについて何も知識がないのに、創作面について決定したがるクライアントにはどう対処されますか?」という質問に対し、「それは答えづらい質問だね」と前置きしつつ、ランドは次のように答えています。

(…)実際にはありそうにはないが、もしもクライアントが才能にあふれて正しければ、そうした相手とは争えないだろう。たとえば、ネクストのスティーブ・ジョブズはとても手強いクライアントだ。こちらが提案しても、何か気に入らないことがあれば彼は言うんだ、「全然だめですよ」と。話し合いの余地はないんだ。その一方で、とても運がいいこともあった。ジョブズのためにロゴを作った時だ。みんな彼の家に集まっていたんだが、プレゼンテーションを見て、彼は立ち上がってから、ハリウッド式に床に座ったんだ。暖炉の火が燃えて、地獄のように暑くて(笑)。また立ち上がると、私を見て言うんだ。「抱きしめていいですか」と。それがクライアントとデザイナーの衝突を乗り越えた時だった。

1985年、自ら設立したアップルコンピュータ社を追放されたジョブズは、新たにNeXT社をたちあげます。ランドは、そのNeXT社のブランド・アイデンティティ制作をジョブズから10万ドル(!)で依頼されます。そして、ロゴの正確な角度(28°)や社名の正確な綴り(NeXT)などを含む、100ページのブランドの詳細を示す冊子を制作したそうです(wikipediaより)。

2人の頑固な天才が、暑い部屋の壁に投影されたNeXT社のロゴの前で抱き合っている様子が目に浮かびます。

24ad6d0a5d30e28ec457a41b08c2605c

LATEST ARTICLES

Trial Reading

試し読み:『人工知能のための哲学塾 未来社会篇』 あとがきに代えて

2020年7月に刊行した書籍『人工知能のための哲学塾  未来社会篇:響きあう社会、他者、自己』から、巻末の「あとがきに代えて」をご紹介します。人工知能研究者と哲学研究者の著者2人による、本書の議論を振り返っての総括的対話です。ぜひ読んでみてください。

2020.10.26

Trial Reading

試し読み:『私の好きなタイプ 話したくなるフォントの話』|まえがき

イギリス国内累計10 万部を売り上げ、世界14か国で翻訳出版されたベストセラー『Just My Type』。欧文フォントにまつわる面白話を集めたコラムの日本語版『私の好きなタイプ 話したくなるフォントの話』を10月20日に出版します(紙の書籍と電子書籍[固定レイアウト]の同時発売です。

2020.10.20

Trial Reading

試し読み:『オレンジ流 3DCGアニメーション制作テクニック ─MAKING OF BEASTARS』

このたび、2020年3月に『オレンジ流 3DCGアニメーション制作テクニック─MAKING OF BEASTARS』という書籍を刊行いたしました。制作にご協力いただいた皆さまおよび、お手に取っていただいた読者の方に深く感謝申し上げます。
本書を未読の方に向けて、序章のインタビューを一部掲載...

2020.07.09

loding...