10月中旬、今年もシーズンがやってきました。世界最大と言われているドイツのフランクフルト・ブックフェアです。BNNは毎年ブースをだしており、商談したり商談したり商談したりと、それはもう慌ただしい1週間弱なのです。今回はその様子をご紹介します。
まずは、今回行った編集部員の収穫物。出会った本の写真(の一部)。
気になった本をとにかく写真におさめてきてくれました。
フランクフルト中央駅と赤い電車たち。地下鉄はほの暗いです。ブックフェアの開催されるメッセまでは数駅程度なのですが、この駅では、同じホームに逆方向に向かう電車が入ってくることがあるので、要注意です。ただ、このシーズンはブックフェアに向かうスーツケースを持った人が多いのが特徴的なので、気をつけていれば大丈夫、、、だと思います、たぶん。
まずは、ブースの設営。日本から送った見本誌その他と、ブースに設置する棚などの資材がすでに届いています。
棚を取りつけてから、本をどんどん設置していきます。
最後に照明の向きなどをしっかり直して、ポスターも貼ったらでき上がり!
そして、フェア本番。まずは、出版関係者が商談を行うビジネスデー。
ここはメッセ会場の中で、それぞれのホールへ向かう人たちで溢れています。会場は本当に広く、建物自体が何棟かにわかれて建っているので、別のホールへ行くのに徒歩10分なんてことも。健脚でないと、なかなか厳しいフェアなのです。
当然ですが、周りは外国人だらけ。みんな商談したり、移動したり、いい本がないか探したり、売り込んだり。大きなスーツケースと共に移動している人は、売り込みたい原稿や本をその中に持っていることも。当然、スーツケースは重いはずなのですが、あまり重いと聞いたことがないような? みなさんタフです。
BNNでも、あらかじめアポイントを入れた版元と商談を行ったり、飛び込みで立ち寄ってくれた新規の版元と話したりしながら、過密スケジュールをこなしていきます。
キッズのホールはやはり、かわいらしい装飾をしていたり、他のホールでもブースに壁紙を使って目立たせたりと、工夫を凝らしたものもあればシンプルなディスプレイもあります。
ランチや軽食は、ホール内にコーヒースタンドがあるので、時間がないとここで取ることも。普通にリンゴをまるっと売っていたりします。もちろんホールの外にはレストランもありますよ。
くたくたになって帰ってきたら、晩ご飯です。明日のために(商談が続くとお昼を食べる時間もない時もあります)! そしてドイツだし!! とにかく食べて飲みましょう。ドイツはアップルワインも有名だそうですよ。もちろん、ソーセージ!、、、というかウィンナー? ドイツでもタコさんウィンナーなんですね。足長いですけど。
そして、ビジネスデーが終わると、一般の人も参加できる日がやってきます。コスプレは許されているらしく、コミックのホール付近には、コスプレをした外国の方達が大勢いたりすることも。BNNのブースでは、『絵師100人 generation2』のポスターをねだられたり、昨年訪れてくれたドイツ在住の日本の方が再訪してくれたりと、来場者がビジネスデーより多い分、いろんなことが一度に起こる日でもあります。
そんなこんなで、毎回いろいろな事件(?)に遭遇しながらも、乗り切ってきたフェアの成果が表れるのは日本に戻ってからです。来年度はどんなすてきな翻訳書がBNNから出て、BNNのどの本が海外の版元から刊行されるでしょう。来年度のBNNの刊行物もお楽しみに!
LATEST ARTICLES
今月(2020年12月)の新刊書籍『ヘルスデザインシンキング デジタルヘルス/ヘルステックに向けて:医療・ヘルスケアのためのデザイン思考実践ガイド』から、巻頭の「まえがき」と「はじめに」をご紹介します。
すぐに、とは当然いかないでしょうが、本書がいずれ、わずかでも、...
2020.12.24
こんにちは、BNN編集部の松岡です。
このたび10月14日に、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に 美術画集』を刊行いたしました。劇場アニメーション作品『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』で描かれた背景美術をまとめた、美術画集になります。
映画・原作ともに...
2020.12.11
無名デザイナーだった石川竜太さんがロゴデザイン上達のために始めた「毎日ロゴ」。1 日30 分で新しいロゴをつくる練習を毎日続けたことにより、飛躍的に上達し、国内外の有名デザイン賞を続々受賞。石川さんが実践したロゴデザインの上達法を解説した書籍『毎日ロゴ 無名デザイナーが36...
2020.11.05