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RE-END 死から問うテクノロジーと社会
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Description

【AI ELSI賞 Perspective部門受賞!】

──私たちは、よりよく死ねるだろうか?

死を問うことは、近現代が築いた社会を問い直すことでもあります。これまでいくつもの未来予測が描かれてきましたが、災害やパンデミックといった不可避の混乱に陥ったとき、どれだけ技術が進化しても生物に降りかかるものが「死」であり、多様な視点で文明を根底から見直す必要性に私たちは気づいたはずです。

いまや故人のデータはネットワーク上に残り、データ上で私たちは“死ねなくなる”ともいわれています。AIが過去の偉人をコピーしたり、バーチャル空間で死者と再会したりすることも可能な時代となりました。少子高齢化に伴い、住む土地への帰属意識や共同体が変化し、墓や葬儀のシステムも見直されてきています。そんな現代で、私たちは「死」とどう対峙していくのでしょうか。自分がいつか死ぬとき、大切な人が亡くなるとき、これからの時代では何が変化し、何が遺されるのでしょうか。

本書では、気鋭のマンガ家による描き下ろしのショートマンガや絵を織り交ぜながら、民俗学や人類学、情報社会学や人工知能研究といった多様な論者と、「死」という切り口からこれからのテクノロジーと社会を読み解いていきます。個人では向き合いづらいテーマであるからこそ、皆の知見をヒントに人間観を捉え直し、死生観のアップデートを試みましょう。死と向き合うことは、いまの生をとらえ直すことにもつながります。死の定義が変わるAI時代、本書が生と死のウェルビーイングを捉え直す契機となるはずです。

特別描き下ろし
【表紙・巻頭マンガ】五十嵐大介/【絵】諸星大二郎/【マンガ】しりあがり寿/【マンガ】うめ(小沢高広・妹尾朝子)/【マンガ】ハミ山クリニカ+原作・宮本道人

寄稿
ドミニク・チェン/畑中章宏/石倉敏明/岡本亮輔/折田明子/水野祐/庄司昌彦/橋迫瑞穂/栗原聡

インタビュー
玉置妙憂/木村光希/Whatever(川村真司+富永勇亮)/小門穂/尾藤誠司

対談
しりあがり寿×畑中章宏/宇川直宏×山川道子

ISBN:978-4-8025-1229-9
定価:2,640円(本体2,400円+税)
仕様:A5判変型/352ページ
発売日:2021年10月27日
編著:塚田有那・高橋ミレイ/HITE-Media
デザイン:佐藤 亜沙美(サトウサンカイ)

Profile

編著 塚田有那
一般社団法人Whole Universe代表理事。編集者、キュレーター。世界のアートサイエンスを伝えるメディア「Bound Baw」編集長。2010年、サイエンスと異分野をつなぐプロジェクト「SYNAPSE」を若手研究者と共に始動。2012年より、東京エレクトロン「sola art gallery project」のアートキュレーターを務める。2016年より、JST/RISTEX「人と情報のエコシステム(HITE)」のメディア戦略を担当。 近著に『ART SCIENCE is. アートサイエンスが導く世界の変容』(ビー・エヌ・エヌ)、共著に『情報環世界─身体とAIの間であそぶガイドブック』(NTT出版)、編集書籍に長谷川愛『20XX年の革命家になるには─スペキュラティヴ・デザインの授業』(ビー・エヌ・エヌ)がある。

編著 高橋ミレイ
合同会社CuePoint 代表。編集者、リサーチャー。エンタメ×AI に特化した最新の研究やニュースを発信するメディア「モリカトロンAIラボ」編集長。2020年よりJST/RISTEXの研究プロジェクトのひとつである「HITE-Media」編集部に参加。2021年より東京大学次世代知能科学研究センター主催イベントの企画運営を担当。国内外のエンターテインメント産業におけるAI の開発導入例や、新技術の社会実装に伴うさまざまな課題、オンラインプラットフォームを活用した社会活動などについて取材を行う。2017年よりゲーム研究読書会を主宰。

作 HITE-Media
AIやロボットなどの情報技術が生活の隅々に浸透するなか、人々の暮らしや社会はどう変化するのか。人や社会への理解を深めながら、どんな問題が起きるかを考え、人間を中心とした視点で新たな技術や制度を設計していく研究領域「HITE(人と情報のエコシステム)」。この領域のアウトリーチ活動から生まれた「HITE-Media」は、異分野の人々を交えて活発な議論の場を創出していくプロジェクト。ここで生まれたさまざまな「問い」を人々に届けるべく、未来への想像力がふくらむメディア・コンテンツを制作し、情報技術と人々の新たな関係を一人ひとりが考えていけるようなプラットフォームを構築している。(研究代表・庄司昌彦/メディアリーダー・塚田有那)
http://hite-media.jp/

表紙・巻頭マンガ 五十嵐大介
1969年、埼玉県生まれ。マンガ家。1993年に「月刊アフタヌーン」(講談社)にてデビュー。2004年『魔女』(小学館)にて文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞 。2009年『海獣の子供』 (小学館)にて第38回日本漫画家協会賞優秀賞および第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞 受賞。 近作に『ディザインズ』(講談社)絵本『バスザウルス』(亜紀書房)など。

Contents

序章
 【マンガ】「遠野物語」より 五十嵐大介
 はじめに 塚田有那

1章 RE-END 死と生の境界線を引き直す
 他者の死生を喚起するテクノロジーに向けて  ドミニク・チェン(情報学研究者)
 21世紀の「死者の書」―死者の公共性をめぐって  畑中章宏(民俗学者)
 生と死をふくむ風景―神話から考える未来の死との関係 石倉敏明(人類学者)
 【絵】すべてここから生まれここへ還って行く   諸星大二郎

2章 死の軌跡   わたしたちは死とどう対峙しているのか
 葬儀のゆくえ─日本人の宗教観と未来の葬送 岡本亮輔(宗教学者)
 看護と宗教をつなぐスピリチュアルケアの実践 玉置妙憂(僧侶、看護師)
 死者をおくる「おくりびと」―納棺士の仕事と現在 木村光希(納棺士)

3章 死後労働 AIが故人を再現する時代へ
 「死後労働」が始まる時代─死後データの意思表明プラットフォーム「D. E. A. D.」の挑戦 Whatever 富永勇亮・川村真司
 AIは作家を復活させることができるのか? 栗原聡(人工知能研究者)
 【マンガ】ようこそ! わたしの葬儀へ! うめ 小沢高広・妹尾朝子

4章 死後のアイデンティティと権利 個人データは誰のものか
 遺されるデータとアイデンティティ 折田明子(情報社会学者)
 死者のデータと法制度─個人データ、肖像・パブリシティ権、デジタル資産などの観点から 水野祐(弁護士)
 パーソナルデータは社会の資源になりえるか? 庄司昌彦(情報社会学者)
 ゲーム世界における〈他者〉とAI─「遊び」についての議論を手がかりに 橋迫瑞穂(宗教・ジェンダー社会学者)
 【マンガ】デジタルヘヴン  マンガ・ハミ山クリニカ+原作・宮本道人

5章 意思決定 医療の現場に生じる多様な選択
 科学が変容させる死生観と倫理の境界 小門穂(生命倫理研究者)
 死に直面する医療と意思決定のゆくえ 尾藤誠司(医師)

終章 死とテクノロジーのゆくえ
 【対談】21世紀、死者はどこへ向かうのか しりあがり寿(マンガ家)× 畑中章宏(民俗学者)
 【マンガ】「国が富士山のふもとに天国つくるってよ。」 しりあがり寿
 【対談】死を超越するライフログ  宇川直宏(DOMMUNE)× 山川道子(Production I.G)

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