目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド
よりよいデザインへ向かうために
コラボレーション・スキルとしての「批評」のしかたを身につけよう。
ネット上のレビューシステムやSNSの誕生で、誰でも製品やデザインに対して「批評」を行いやすくなりました。
しかし本来の「批評」というものは、好き勝手に意見を述べたり、フィードバックという名のもとに権威を主張したり、計画をごり押しするためのものではなく、デザイン・制作に関わるすべてのひとが、本来の目的にそってその成果物をよりよいものにするために行うべきものです。
デザインにおいて何が機能しているのか(あるいは機能していないのか)、目的を達成するために、今採用しているデザインは正しいのかどうか。そういったことを建設的に議論できる場を制作のプロセスに取り入れれば、もっともっとよいデザインが生まれるはずです。
本書では、デザイン・コミュニティで著名な2人の著者が、その豊富な経験から生まれた教訓を活かし、よいフィードバックと悪いフィードバックについてや、「批評」を制作プロセスに組み込むためのヒント、実行可能なアドバイスや会話のテクニック、チーム内や対クライアントとのコミュニケーションやコラボレーションの構築のしかたなど、本来目指すべきかたちで、よりよいデザインを生み出すための方法を解説しています。
デザイナーだけでなく、作っているもの、生み出されるものをもっとよくしたいと思うすべての人に読んでもらいたい一冊です。
・日本語版序文:長谷川恭久 氏
・すぐに使えるチートシートダウンロード付き
ISBN:978-4-8025-1020-2
定価:本体2,200円+税
仕様:A5判/216ページ
発売日:2016年05月24日
著者:アーロン・イリザリー、アダム・コナー
翻訳:安藤貴子
デザイン:中西要介
目次
まえがき ■第1章:批評を理解する ■第2章:批評とはどのようなものか ■第3章:文化と批評 ■第4章:批評をプロセスの一部にする ■第5章:批評のファシリテーション ■第6章:扱いにくい人々、やっかいな状況 ■第7章:サマリー —批評はすばらしい協働の中核をなす Appendix:批評をダメにする10の悪しき習慣 |
みんなではじめるデザイン批評
目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド
発売日:2016年05月24日
著者:アーロン・イリザリー、アダム・コナー
翻訳:安藤貴子
デザイン:中西要介
Nasdaq Product Designでユーザー・エクスペリエンス担当ディレクターを務め、スタートアップや大企業のために10年以上オンライン製品の開発に携わっている。講演家、企業コンサルタントでもあり、デザイン・スタジオや協働的な批評のためのワークショップを開催し、企業の製品チームやステークホルダー/マネージャーがより効果的な製品デザインのディスカッションができるように力を貸している。
アダム・コナー(Adam Connor)
ニューハンプシャー州プリマスのデザイン会社Mad*Powの組織デザイン担当副社長兼エクスペリエンス・デザイナー。2009年から、世界中のチームや組織がよりよい協働の方法を理解し、革新的な新製品やサービスを生み出せるよう尽力してきた。Mad*Powにおける仕事や、エクスペリエンス・デザイン、コンピューター科学、イラスト、映像における幅広い経験を通し、Adamはデザイン・プロセスで建設的なフィードバックを与え、受けることの重要性、そしてチームが共に創造的かつ生産的な仕事ができるようになるうえで建設的なフィードバックが果たす役割について学んだ。