テアトルBNN 創刊準備号

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 BNN新社のメールマガジン
 『テアトルBNN』
                      創刊準備号 2009.02.17
                       http://www.bnn.co.jp/


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皆さま、はじめまして!

この度は、BNN新社のメールマガジン『テアトルBNN』にご登録をしていただき
ありがとうございます。テアトルBNNでは毎月1回、新刊・既刊案内はもちろん
のこと、コラム、イベント案内、アンケート、プレゼントなどなど、BNN新社
ならではの情報をお送りする予定です。皆さまとのコミュニケーションの場と
なり、そしてBNN新社について少しでも深く知っていただくきっかけになれば
と願っております。

まだ創刊準備号ではありますが、このような形で皆さまと繋がることを大変嬉
しく思うと共に、今後とも長いお付き合いのほど宜しくお願いいたします!
私たちBNN新社は、ものづくりをする人たちのハブ-メディアたるべく、これか
らもますます邁進してゆきます!!


           +++++目 次+++++           

【1】楽屋裏の独壇場
 →今月の特集:『包む本 気持ちが伝わるラッピング』
 『包む本』がデビュー作の我がBNNのアイドル、チサちゃんが登場です。
 チサちゃんが赤裸々にその舞台裏を告白!これであなたもチサちゃんの虜!

【2】ブックストア・レビューショー!
 →今月の特集:「京都・恵文社一乗寺店」
 魅惑の営業部員Oさんが語る、お奨めの書店さん「京都・恵文社一乗寺店」
 の魅力と、今、話題のBNNの本たちです。

【3】2、3月の新刊案内
 →2月は新刊3冊といつもの月より少なめですが、思わず手に取りたくなる本
 たちばかりです。そして3月はBNNらしく、多種多様な本をお届けします!

【4】トピックス!
 →『Helvetiva forever』発刊を記念してABC本店で行われた「タイプフェイ
 スをこえて ヘルベチカの魅力とは」のイベントレポートです。

【5】アンケート&プレゼント
 →お題は「BNN新社をいつ頃からご存知でしたでしょうか?」他。
 ぜひ、アンケートに答えて、BNN一押しの本をゲットして下さい。


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【1】楽屋裏の独壇場
 本の製作のあれこれにスポットを当てたコーナー「楽屋裏の独壇場」

 今月の特集:『包む本 気持ちが伝わるラッピング』
 BNN編集部のアイドル「チサちゃん」のデビュー作『包む本』にスポット
 を当ててみました。
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こんにちは! 営業グループの武田です。寒い日が続きますが、いかがお過ご
しですか?こんな時期は体だけでなくハートまで温かく包まれたいものですね。
そんな中、まさにHOTな新刊が当社から刊行されました。その名も『包む本』。
東京は表参道にある雑貨ショップ「Spiral Market」が監修しているだけあっ
て素敵なラッピングアイデアがたくさん紹介されています。本の詳細はリンク
先で確認してもらうとして、早速本書を手がけた我がBNNのアイドル「チサちゃ
ん」にスポットを当ててみましょう。

↓『包む本』の詳細はこちらをクリック
http://www.bnn.co.jp/books/title_index/public/post_84.html


―さてさて、チサちゃん。初めて編集を手がけた『包む本』がようやく完成し
ましたね。

チ:みなさん初めまして。この本の企画と編集をしたチサです。アイドルだな
んて恥ずかしいですよ。私は昨年の4月に管理部から編集部に異動になりまし
た。その直後に「さぁ企画を出しなさい!」と言われ、頭を悩ませつつも捻り
出したのが『包む本』です。BNNにはかわいい素材集と箱のデザインの本がい
くつもあるので、両方を合わせて包む本があってもいいなぁって思って企画し
たんです。

でもBNNはパソコン書やデザイン書などの専門書が中心の出版社なので、個人
的にも会社的にもものすごい挑戦でした。監修はラッピングの美しさに惹かれ
て、表参道にあるインテリア雑貨ショップの「Spiral Market」に突撃でお願
いしにいきました。快く担当を引き受けてくださったのは当時店長をされてい
た寺井さんです。実際に60点以上のラッピングを考えていただき、そのアイデ
アのおもしろさや造型の美しさは感動ものだったのですが、それ以上に包んで
いる仕草が美しいんです。

誰かを想いながら、その人のためにする所作はこんなにきれいなのかと人知れ
ず見惚れたものです。きっとあれです。バレンタインなんかは、ただ渡すだけ
ではなくてチョコを作っている姿から、ラッピングする姿までの一連を見届け
てもらったらもう相手はイチコロです。

―それにしても綺麗な本に仕上がりましたよね。書店員さんからは口を揃えて
「カワイイ」って言われますよ。

チ:カワイイって言われるとすごく嬉しいです。でも当然ですよ。だって監修
が、「Spiral Market」っていうだけでもすごいのに、ブックデザインはkidd
の矢部綾子さん、写真は『ku:nel』も手がけている有賀 傑さん、イラストは
本の装丁画などもされている生駒さちこさんなんです。

このような方々と接するのに、すごいぞ!恐れ多いぞ!という気持ちを得意の
ポーカーフェイスで乗り切りました。表紙のデザイン決めは社内中を巻き込ん
で「あーでもない!」「こーでもない!」と大変でした。でも、おかげで満足
のいく素敵な表紙になりました。

―表紙のデザイン決めでは僕が一番うるさかったかもしれませんね。でも満足
のいく結果になってよかったですね。最後にチサちゃんファンへ一言。

チ:そう、うるさかったんです…というのは冗談ですが。いろんな人の意見を
聞くことができたのは貴重な経験でした。最後に一言。誰かを想ってラッピン
グをするという作業において、この『包む本』はその想いを形にする手助けに
なる1冊だと思います。一家に一冊!なんて贅沢かもしれませんが、多くの方
々の手に取っていただければ幸いです。

―チサちゃんありがとうございました。このインタビューを終え、お陰で僕の
ハートは温かく包み込まれちゃいました。ラッピングというのは単にモノを包
むのではなく、包む人の想いも一緒に包まれているのだと実感しました。そし
てチサちゃんの今後の活躍ぶりはいかに? 乞うご期待!


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【2】ブックストア・レビューショー!
 全国の書店様&BNN新社の本をご紹介するコーナー「ブックストア・レビュ
 ーショー!」

 今月の書店様:『京都・恵文社一乗寺店』
 URL:http://www.keibunsha-books.com/
 独特のセレクションによる本、素敵なCDや雑貨の数々でムスメ心を直撃!
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こんにちは、営業☆石井(沙)です。今月は、京都市の恵文社一乗寺店様をご紹
介します。新刊だけにこだわらない独特のセレクションによる本、一緒に並べ
られた素敵なCDや雑貨の数々で、全国的に注目されているこちらの書店様。ム
スメ心を直撃する商品ラインナップで、私も心を打ち抜かれっぱなしです!昨
年秋には、『アホアホ本エクスポ』のギャラリー展示&トークショー開催でも
お世話になりました。弊社営業担当Oに、その魅力を語ってもらいましょう。

↓『アホアホ本エクスポ』の詳細はこちらをクリック
http://www.bnn.co.jp/books/title_index/public/post_78.html


―それでは、恵文社さんってどんなお店?というところから話してもらいまし
ょう。

O:お店は、市街地から少し離れたところにあります。僕はいつも電車かバス
で行くんですが、どちらでもだいたい1時間ぐらいですね。近くには京都造形
芸術大学があって、お客様も若い方が多いです。

―ウェブサイトもとてもかわいいですよね。心を掴まれっぱなしです!やはり
女性のお客様をターゲットにされているんでしょうか?

O:堀部店長によると、男女にかたよらないお店作りをされたとのことなんです
けどね。ただ女性誌などで紹介されることが多いので、自然と女性のお客様が
増えていったみたいです。たぶんその影響で、恵文社さんの周りにもカフェな
どが次々オープンしています。

―独特の商品セレクトが支持されているんですよね?

O:デザイン、アート関連書籍もですけど、哲学・思想など人文書の棚がとて
も充実しています。それと、古本がミックスして並べられているのも特徴でし
ょう。流通上の分類ではなく、純粋に棚の文脈…それぞれの本の関連性が最優
先されています。本だけではなく食器やテキスタイル、衣類なども扱っている
セレクトショップですから、お客様にも色々なインスピレーションを喚起して
いるんじゃないかと思います。

―ちなみに、BNN新社の本ではどれが売れ筋ですか?

O:『Visual Grammar』は、多くの大学生が買ってくださっていると思います。
それから、女性のお客様には『サンリオデイズ』も好評みたいですね。最近で
すと、昨年秋に発行した『アホアホ本エクスポ』でしょうか。アホ本のギャラ
リー展示とトークイベントも開催させていただきました。

―それはまた、どういういきさつで?

O:著者の中嶋さんと堀部店長がもともとご友人同士で、本の発行が決まって
まもなく、担当編集者も交えてどんどん話が進んでいったみたいです。『アホ
アホ本エクスポ』はもともと中嶋さんがブログで紹介されていた「愛すべきア
ホな本たち」を書籍化したものですが、ギャラリー展示では本に掲載されたア
ホ本を実際に手にとって読める、ということもあって好評のうちに終了しまし
た。他にも、堀部店長と中嶋さんで『アホアホ本エクスポ』の副読本を作って
くださったり、恵文社さんには全面的にご協力いただきました。

―中嶋さんはどんな方なんですか?

O:中嶋さんとはイベントのときに初めてお会いしました。一見おっとりした
柔和な方なんですが、アホ本への情熱はただものじゃないですよ。アホ本への
コメントが冷静かつ的確で、舌を巻きます。

―そのあたりは、『アホアホ本エクスポ』にもしっかり表れてますよね。未読
の方はぜひサンプルページをご覧になって、めくるめく脱力感に身をゆだねて
みてください。イベントはどんな感じでした?

O:ゲストに近代ナリコさん、そして堀部店長をお迎えし、50名ほどのお客様
にお集まりいただきました。スライドショーで書籍未掲載のアホ本を紹介しつ
つ、それについて3人で語り合うというゆるい雰囲気のイベントでしたが、テ
レビ取材も入り、放映もされました。基本的に、中嶋さんが話題を振り、近代
さんがツッコミなど何らかのアクションをおこし、堀部店長がまとめる、とい
う流れで進み、3名の息がぴったりあった楽しいトークでした。

―Oさんはどのアホ本が面白かったですか?

O:そうですね…。…タイトルを忘れてしまったんですが、男性向けの「女の
つかまえ方」みたいな本がかなりアホでした。ほんとに字ヅラどおりの「つか
まえ方」で、覆面の男が道を歩いている女の人に車の中から声をかけて……、
といった例を写真つきで説明しているんですよ。明らかに犯罪じゃないですか、
これ。『アホアホ本エクスポ』発行の後、発掘された本だそうです。

―…何かすごそうですね。でも、盛況で何よりでした!また楽しいイベントを
開催できるといいですね。次はどんなテーマを考えてます?

O:そうですね… 相撲とか…

―相撲!? それはまたなんで(個人的に好きなだけじゃないの!?)!

…というわけで最後はOの色々含みすぎな企画で強引に幕とさせていただきま
す。

恵文社様には、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました! 今後とも宜しくお願いいたします。


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【3】2、3月の新刊案内

 2月は、限定2,000部の小型グラフィックスの本や、創刊号が好評だった最
 新アート情報誌、人気CG作家が解説するCG製作ソフト3ds Maxの本の3冊で
 す。そして3月は多種多様な本たちが刊行予定です!
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【2月の新刊】

■なぜにあんなにも「ヘルベチカ」はかっこいいのだろうか?
『Helvetica forever ヘルベチカ・フォーエバー -タイプフェイスをこえて-』
 定価:5,040円(本体4,800円+税)
 発売:2009年2月8日
 http://www.bnn.co.jp/books/title_index/design/helvetica_forever.html

■大好評のDTMシリーズ。ローランド社公認ガイドブックがSONAR8対応で登場!
『MASTER OF SONAR 8』
 定価:3,990円(本体3,800円+税)
 発売:2009年2月8日
 http://www.bnn.co.jp/books/title_index/dtm/master_of_sonar_8.html

■メッシュラインの操作を覚えて、ベクターグラフィックスを思いのままに!
『Illustratorグラデーションメッシュらくらく操作ガイド』
 定価:2,520円(本体2,400円+税)
 発売:2009年2月22日
 http://www.bnn.co.jp/books/title_index/2dcg/illustrator.html

■楽しくない素材集なんて夢がない!ファミコン世代直撃のドット絵素材集!
『FREE STYLE SCRAPS 08 PIXEL ピクセル』
 定価:3,150円(本体3,000円+税)
 発売:2009年2月22日
 http://www.bnn.co.jp/books/title_index/material/free_style_scraps_08_pixel.html

■日本のファッションシーンを代表する、気鋭のデザイナー100組を紹介
『the front line of fashion 日本のファッションデザイナー100』
 定価:3,990円(3,800円+税)
 発売:2009年2月22日
 http://www.bnn.co.jp/books/title_index/design/the_front_line_of_fashion100.html

■デザイン事典・DTP教本・アイデアブックが1冊になった、新・標準教本!
『Design & Applications
  ―デザイン理論とIllustrator・Photoshop・InDesignの実習』
 定価:2,940円(2,800円+税)
 発売:2009年2月22日
 http://www.bnn.co.jp/books/title_index/dtp/design_applications_illustrato.html


【3月の新刊】

■3DCGでローポリキャラクターを作ってみませんか?
『キャラクターをつくろう! 3DCG日和。』
 予価:2,625円(本体2,500円+税)

■FileMaker「一目瞭然」シリーズの最新刊
『FileMaker Pro 10 一目瞭然』
 予価:2,940円(本体2,800円+税)

■だわりの家を自由にシミュレーション!
『Shadeドリームハウスではじめよう! かんたん3D間取りデザイン』
 予価:2,940円(本体2,800円+税)

■建築プレゼンのための実践的な3DCGパース速成術を解説!
『Shade+CAD[改訂版]』
 予価:3,360円(本体3,200円+税)

■プログラミング自体が初めての方に向けたRubyの入門書
『Rubyプログラミング入門-はじめてのプログラミング、はじめてのRuby』
 予価:2,940円(本体2,800円+税)

■人気シリーズ第5弾。東京の最新ショップデザインを66店分紹介
『ショップアイデンティティシリーズ Vol.5 東京のショップデザイン』
 予価:5,040円(本体4,800円+税)

■コラージュならではの「偶然のデザイン」の魅力が満載!
『コラージュデザインブック』
 予価:1,680円(本体1,600円+税)

■マイコミジャーナルの人気連載を書籍化。Cocoa&iPhoneハックを掌中に!
『Dynamic Objective-C 2.0』
 予価:3,360円(本体3,200円+税)

■人気があって謎も多い。デザイン業界の実像に迫る
『デザイン業界はこれからどうなるか』
 予価:1,890円(本体1,800円+税)

■大好評「イラストの学校」シリーズの第3弾が登場!
『イラストの学校 植物と虫たちと。』
 予価:1,260円(本体1,200円+税)


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【4】トピックス!

 BNN新社の本のイベントやフェア情報をお知らせします!!
 今月は、2月に開催された「Helvetica forever」のイベントレポートです。
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一見特色のないように見えるスイス生まれのゴシック書体、ヘルベチカ。生誕
50周年を迎える今もなお、圧倒的な人気を誇る書体の魅力をあますところなく
解析した書籍『Helvetica forever』の刊行記念イベントを、2月6日に青山ブッ
クセンターで開催しました。当日は立ち見続出となるほど沢山の方にご来場し
ていただき、大変実りの多いイベントとなりました。イベントに来てくださっ
た方も、来られなかった方も、今一度イベントを振り返りつつ、『Helvetica
forever』の担当編集者Sより、日本語版製作のエピソードをたっぷりとご紹介
します!

↓『Helvetica forever』の詳細はこちらをクリック
http://www.bnn.co.jp/books/title_index/design/helvetica_forever.html


『Helvetica forever』刊行記念トークショー
「タイプフェイスをこえて ヘルベチカの魅力とは」

ゲスト:
Lars Muller(ラース・ミュラー)
 Lars Muller Publishers代表。1955年、ノルウェー生まれ、デザイナー兼発
 行人。1982年からバーデンにビジュアルコニュニケーションスタジオを開設。
 1985年から専任講師として教鞭をとる。建築、デザイナー、美術、社会を国
 際的見地から論じる。

Victor Malsy(ヴィクトール・マルシー)
 1957年、ドイツ生まれ。2000年より、製図技師、看護師の研修を受けたあと、
 ブレーメン芸術大学でグラフィックデザインを学ぶ。1991年からBuro fur K
 ommunikation und Gestaltung、2000年からデュッセルドルフ専門大学デザ
 イン学部コミュニケーションデザイン学科教授。専門はタイポグラフィと本
 の装幀。

小泉 均
 1958年、東京生まれ。タイポグラファー。グラフィックデザイナー。1990-1
 993年バーゼルAGSで学ぶ。1994-2007年長岡造形大学で教鞭をとる。現在、
 東京白金TypeShop_gでスイス・タイポグラフィを教える。


―大盛況の刊行記念イベントでしたが、それではまず日本語版出版へのいきさ
つを教えていただきましょう。

S:『Helvetica forever』を出版したLars Muller Publishers代表のラースさ
んとは、2008年のフランクフルト・ブックフェアで初めてお会いしました。ラ
ースさんは、日本でも数々の雑誌に取り上げられ、デザイン出版界をリードし
てきた巨匠!というイメージがあったので、お会いする時は敷居が高いように
感じ緊張しましたね。

しかし、実際お会いすると、厳しい目もありながらも、ほがらかでとても優し
い方でした。その時は別件で会ったのですが、ラースさんの方から“2月にギン
ザ・グラフィック・ギャラリーでヘルベチカ展をやるのだが、『Helvetica
forever』の日本語版が決まってないので是非やらないか?”とお話をいただ
きました。Helveticaブームもあり、すぐ出版を決めましたね。監修には、ラー
スさんとも交流があり、またスイス・タイポグラフィの講師でもあるタイポグ
ラファーの小泉均氏にお願いしました。

―まさに運命的な出会いですね。それから製作開始となるわけですが、どのよ
うに進んでいったのでしょうか?

S:通常、海外からの輸入企画本は3~6ヶ月かけて制作するのですが、今回は2
月の展覧会とあわせる予定だったので製作期間が2ヶ月しかなく、かなり短期
間のなかで翻訳や編集を行わなければなりませんでした。もちろん土日も返上
で、小泉さんと翻訳者の森屋さん、デザイナーの中山さんに協力していただき、
2月の展覧会になんとか間に合うよう、必死で作りました。

―そのような緊急スケジュールのなか、特に大変だったことはありますか?

S:初めて仕事をする出版社でしたし、チャレンジすることも多く、かつ時間
もないという状況だったので心身ともに疲労困憊になりましたね。内容もかな
り専門的なので、小泉さんと缶詰になって取り組みへとへとになりながらも、
素晴らしい本に関われたことを幸せに思います。しかし、ブックフェアが10月
下旬だったので、今で約4ヶ月ですね。普通はありえないスケジュールです(
笑) まさに努力の結晶です。

その中でも特に苦労したことといえば翻訳ですね。原書はドイツ語ですが、英
語版の制作も進んでいたため、翻訳は英語から行われました。しかし、英語版
がまだ完成されていなく、やむを得ず途中経過の文を元に翻訳を進めざるを得
なくて、本当に擦り合わせが大変でした。そんな中、小泉さんが年明け早々に
スイスのバーゼルに飛んでいき、ヘルベチカ創作者の一人のエドアード・ホフ
マンの息子さんのアルフレッドさんと会い、直に色々と聞いて調べてきてくだ
さり、本当に助かりました。私も後から、その時のインタビューテープを聞か
せてもらったのですが、丁寧な方でとても細かくお話を提供してくださり、お
かげで日本語版は原書に劣らず大変素晴らしい本に仕上がったと思います。監
修者の小泉さんがいなかったら、この本を世に出すことはできなかったと思い
ます。とても感謝しています。

あとは、共同印刷は通常、原書と同じく海外で印刷をすることが多いのですが、
この本は日本で刷ることになりました。展覧会もあり、原書と並ぶであろうと
想定し、全く同じ見た目にしようと決めました。その際、大変だったことは表
紙に使われている布地ですね。同じ布地を調達するため、ラースさんにドイツ
の布会社を紹介してもらいました。本以外のものを輸入するのは初チャレンジ
だったので大変でしたが、ドイツの布会社が色々と協力してくださり、無事に
日本に輸入することができました。しかし今度は、布地が印刷所の機械で使え
ないことが発覚。急遽、手で裁断してもらうことになったりと、何か一つでも
歯車が狂ったら2月の出版には間に合わない!という状況でしたので、手に汗
にぎりっぱなしでした。まさに奇跡が重なってできた本です。

―日本語版と原書の違う点はありますか?

S:原書では、冒頭にヘルベチカ誕生時代の1950年代の出来事の写真を掲載し
ているのですが、日本語版では、日本にヘルベチカが入ってきた1960年代の写
真に差し替えるなど、小泉さん監修のもと、原書にはない日本語版オリジナル
の部分も組み込みました。巻末の用語対応表は日本語版オリジナルなので、原
書にはないです。通常、原書の中身を変えることは難しいのですが、ラースさ
んはそういったこちら側の要望にも快くOKしてくれました。本当に、ラースさ
ん、小泉さんと共に、一から作り上げた感があります。

―トークショーについての感想を聞かせてください。

S:ギンザ・グラフィック・ギャラリーでの展覧会のためにラースさんとヴィ
クトールさんが来日していたことに合わせて、刊行トークショーを開くことに
なりました。青山ブックセンターの洋書コーナーという、この本の性質を生か
した場所で開催することができてとても良かったです。沢山のお客様が来てく
ださって、本当に嬉しかったです。イベントでは、ラースさんがスライドショ
ーを作ってくださり、また小泉さんの知識と話術で、日本の現状を絡めてのト
ークショーになり、とても面白い講義になったと思います。

―担当編集者として、この本に込めるSさんの想いとは?

S:『Helvetica forever』の英語版の副題は「Story of a Typeface」なので
すが、それが示すように、この本は研究書ではなく物語なんです。この書体が
誕生する過程がこんなに詳細にまとまっている本は他にないですからね。読み
やすくするために、文中にほとんどアルファベットを使用せず、またビジュア
ルや事例も豊富なので、さらさらと読めるようになっています。なので、全く
お堅い本ではないです。デザイナーはもちろん、ものづくりに携わる全ての方
に、デザインの真髄を感じていただける本です。

私は最近京都に行って、書や掛け軸などを色々と見てきましたが、ローマ字、
日本語にかかわらず、やはり字は魂の一部を表す芸術である、と改めて思いま
した。そして、半世紀に渡って人をひきつける書体を作り上げたエドアード・
ホフマンとマックス・ミーディンガーがいかにすごいか、この本を読めばわか
ります。“ヘルベチカで日本語は組めないのですが…”という、小泉さんの言
葉を帯の見出しにしましたが、これは日本人ならではの欧米人とは違った観点
でヘルベチカを見てほしい、と思ったからなんです。私自身も、この本を作り
ながら、そういえばヘルベチカって日本語組めないのに、なんでこんなに日本
で人気があるんだろう?と考えてました。

―『Helvetica forever』の日本語版を出版し、何かSさん自身が感じたことや
変化はありましたか?

S:私は以前に『ピクトさんの本』というピクトグラムの本を担当したのです
が、その時は街中のピクトグラムが気になってしょうがない状態だったんです。
それの再来といいますか、今はもう街中色々なところでヘルベチカが気になる
ようになってしまいました(笑) “普段から色々なところで目にしているに
もかかわらず、見えてなかったもの”が見えるようになるんです。目が自然に
ヘルベチカをキャッチしてしまうので、気になりすぎて歩けなくなりそうです
(笑)

しかし本当に面白いですよね。日常の中に自然と溶け込んでいるのがデザイン
なんだなと、改めて実感します。デザイナーはすごいなと。また今回は、ラー
スさんをはじめ、世界のタイポグラフィ界や出版界で有名なたくさんの方々に
助けていただいて、この本を完成させましたが、どの方も偉ぶることなく、と
てもやさしくご協力してくださって、本当にありがたかったです。そのような
巨匠が世界には沢山います。世界中に素晴らしい先生が沢山いるということを、
今回の製作を通して改めて感じました。


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【5】アンケート&プレゼント

 名残惜しくも最後のコーナー。営業部の"A-BOY"山風です。
 BNN新社の魅力をもっと皆様に伝えたい! 皆様のことをもっと知りたい!
 アンケートにお答え頂いた皆様に抽選で計10名様に当社の本をプレゼント。
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            ☆★☆アンケート☆★☆            

Q1.BNN新社をいつ頃からご存知でしたでしょうか?
Q2.BNN新社から出版して欲しいタイトル・ジャンルは?
Q3.よく利用する書店の魅力はどういったところでしょうか?
Q4.秋葉原を日本の首都にしても構いませんか?

今回のプレゼントは以下のタイトルになります。ご希望のタイトル、アンケー
トのお答えを明記のうえ、下記のアドレスまでご返信下さい。

present@bnn.co.jp

※住所等のご連絡先は記載しないで下さい。当選後、改めてこちらからご連絡
 差し上げます。
※アンケートの締め切りは3月31日とさせて頂きます。


◎簡単な操作で美しい映像があなたのMacで作れちゃいます!
『Quartz Composer Book』
 http://www.bnn.co.jp/books/title_index/dtv/qcb.html
 2名様

◎ポスター、フライヤー……。映画という存在を愛する貴方のための一冊。
『MOVIE&DESIGN 映画宣伝ツールのアートディレクション』
 http://www.bnn.co.jp/books/title_index/design/movie_design.html
 2名様

◎世界のクリエイティブ情報を伝えるジャーナル誌が新創刊!
『QUOTATION worldwidecreativejournal no.1』
『QUOTATION WorldwideCreativeJournal no.2』
 http://www.quotation.jp/
 2冊セットを2名様

◎初音ミクでお馴染みのKEI氏、彼の魅力は初音ミクだけではないんです!
『KEI画廊』
 http://www.bnn.co.jp/books/title_index/character/kei_1.html
 2名様

◎上手に描けた?いや、絵は楽しんで描かないと。楽しい落書き、この2冊!
『イラストの学校 かわいい動物と。』
『イラストの学校 たのしい人々と。』
 http://www.bnn.co.jp/books/title_index/public/post_81.html
 2冊セットを2名様


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『テアトルBNN』
発行日:2009年2月17日
発行元:株式会社ビー・エヌ・エヌ新社
〒104-0042 東京都中央区入船3-7-2 35山京ビル1F

※このメールが不要な方やメールアドレスの変更等は、
 下記までご連絡ください。

▼お問い合わせ
merumaga@bnn.co.jp

Copyright(c)2009 BNN, Inc.
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