ビー・エヌ・エヌでは、2021年3月に『新世代エディターズファイル 越境する編集ーデジタルからコミュニティ、行政まで』を刊行いたしました。この度の刊行を記念しまして、トークイベントが開催されます。ぜひ振るってご参加ください。
本著では「自らを媒介に、人/歴史/産物/知/土地といった文化資源を複合させて、新たな価値を生み出す人々」を“編集者”と定義し、従来のメディア表現を超えて領域横断的な活動をする61の編集チームを取り上げています。
COVID-19の出現は、移動の自由をはじめ、当たり前に享受していた行動様式について、再考を迫るものとなりました。こうした時代において、本著でとりあげる編集者は、社会の中でどのような役割を担うことができるでしょうか。本著の寄稿文 「ケアとしての編集」をサブテーマとして、これからの編集者の在り方について議論を深めたいと思います。
※寄稿文についてはedit localにて無料公開。
【詳細】
【出演者プロフィール】
多田智美(ただ・ともみ)
編集者/株式会社MUESUM代表/株式会社どく社共同代表
1980年生まれ。龍谷大学文学部哲学科教育心理学専攻卒業後、彩都IMI大学院スクール修了。2004年編集事 務所・MUESUM設立(2014年に法人化、現在5名の編集者が在籍)、2021年に出版社・株式会社どく社設立。「出来事の創出からアーカイブまで」をテーマに、アートやデザイン、建築、福祉、地域にまつわるプロジェクトに携わり、紙やウェブの制作はもちろん、建築設計や企業理念構築、学びのプログラムづくりなど、多分野でのメディアづくりを手がける。共著に『小豆島にみる日本の未来のつくり方』(誠文堂新光社、2014)、『ローカルメディアの仕事術』(学芸出版社、2018)など。
http://www.muesum.org/
松倉早星(まつくら・すばる)
Nue inc.代表 / プランナー
1983年 北海道富良野生まれ。立命館大学産業社会学部卒業。 東京・京都の制作プロダクションを経て、2011年末ovaqe inc.を設立。2017年7月より、 プランニング、リサーチ、クリエイティブに特化したNue inc設立。代表取締役就任。 これまで領域を問わないコミュニケーション設計、プランニング、 戦略設計を展開し、 国内外のデザイン・広告賞受賞多数。
https://www.nue-inc.jp/
光川貴浩(みつかわ・たかひろ)
合同会社バンクトゥ代表/編集者/メディアプランナー
2012年、合同会社バンクトゥ設立。京都を拠点としたクリエイティブファームとして、観光・芸術文化・シティプロモーションの領域を中心に、都市におけるあらゆるコンテンツの発掘や発信を手がける。雑誌・書籍、Webサイト、SNSなど複数のメディアプラットフォームにおける情報発信の戦略構築・ディレクションなどを手がける。近年の主な仕事に、JR東海の「#そうだ京都行こう インスタグラム」の企画編集、京都の“噂”を軸に観光情報を発信するローカルメディア「ポmagazine」の企画編集、「京都ゆにくろ」発行の『京都ライフジャーナル』の制作、「京都市京セラ美術館」のWebサイト制作など。京都のミニツアー「まいまい京都」では京都路地裏研究所名義でツアーガイドを担当。京都精華大学非常勤講師・京都芸術大学(旧・京都造形芸術⼤学)非常勤講師。
https://bankto.co.jp/
石川琢也(いしかわ・たくや)
京都芸術大学クロステックデザインコース 専任講師・アートディレクター
1984年、和歌山県生まれ。UI・UXデザインを職務とした後、2013年に情報科学芸術大学院大学(IAMAS)に進学。2016年山口情報芸術センター[YCAM]エデュケーターに着任し、『RADLOCAL』などの教育プログラム、地域リサーチに関するプロジェクト、『Boombox Trip』『AIDJ vs HumanDJ』といった音楽プログラムの企画制作を担当。2020年より京都芸術大学クロステックデザインコース専任講師。日野浩志郎『GEIST』プロデュースをはじめ、音楽イベントの企画制作、ワークショップデザイン、文化政策のリサーチを行う。