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【トークイベント】『インスタグラムと現代視覚文化論 — レフ・マノヴィッチのカルチュラル・アナリティクスをめぐって』刊行記念トークイベント
「インスタグラムについて語ることは何を意味するのか?」

現代の文化において大きな影響力を持ちつつも、これまでは写真論の対象としてほとんど語られてこなかったインスタグラム。メディア理論家のレフ・マノヴィッチは、インスタグラムにアップロードされた大量の画像をデータ分析することによる、新しい写真論の構築に挑戦しました。その「Instagram and Contemporary Image」の全訳に加えて、写真論・メディア論・データサイエンスなどの視点からマノヴィッチの論考を検討&拡張する9つのテキストを収録した本書『インスタグラムと現代視覚文化論』の刊行を記念して、トークイベントを開催します。

本書のタイトルを見たときに、なぜインスタグラムについて語るのか?、そもそもレフ・マノヴィッチってだれ?、と思われる方がいるかもしれません。

著者のレフ・マノヴィッチはメディア理論家・プログラマーであり、自身の研究グループであるカルチュラル・アナリティクス・ラボの設立者であるとともに、現在はニューヨーク市立大学大学院センターのコンピュータサイエンス学科の教授などを務めています。日本でもとりわけ知られている著作は、2001年に出版された大著『ニューメディアの言語』(日本語版:みすず書房、2013年)でしょう。

そんな彼が今回分析の対象としたのは、今や文化の中で大きな位置を占めるに至ったインスタグラムです。彼のテキストにおいて注目すべきは、インスタグラムを対象にした理由と、データ分析という彼の考察手法です。本イベントでは、これまでのマノヴィッチの取り組みも紹介しながら、今日のデジタル写真を考える上で彼のインスタグラム分析が持ちうる意味について、共訳・編著者である久保田晃弘さんときりとりめでるさんに語っていただきます。ゲストには、執筆に加わった永田康祐さんと芝尾幸一郎さんをお迎えします。

インスタグラム論の入り口となるのはもちろんのこと、写真の今をとらえるための足場を一考する絶好の機会となるでしょう。

■開催日程
2018年6月26日(火)  19時30分〜21時(開場19時)

■参加費(以下のいずれか)
・1,000円(参加費のみ)
・3,200円(参加費・書籍セット)

■定員
40名

■会場
amu 東京都渋谷区恵比寿西1-17-2

■お申し込み
こちらのPeatixのイベントページをご確認ください。
https://201806instagram.peatix.com/

■スピーカー

きりとりめでる
1989 年鹿児島生まれ。
2012 年に鹿児島大学法文学部人文学科思想系を卒業し、営業事務やショップ店員となった後、2016 年に京都市立芸術大学大学院美術研究科芸術学を修了。美術館勤務、公益財団法人の学芸員を経て、現在は個人で活動。特に、視聴覚文化の変容と伴走する美術作品をデジタル写真論の視点から 、研究、展覧会企画を行なっている。2017 年に「渡邉朋也個展「 信頼と実績」」(artzone)。2016 年に「フィットネス. | nss.show」(akibatamabi21)、「移転プレ事業 Open Diagram」(元崇仁小学校)など企画。2017 年から美術系同人誌「パンのパン」を発行。

久保田晃弘
1960 年大阪生まれ。
多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コース教授。世界初の芸術衛星と深宇宙彫刻の打ち上げに成功した衛星芸術プロジェクトARTSAT をはじめ、自然知能と芸術の数学的構造、ライヴ・コーディングによるライヴ・パフォーマンスなど、さまざまな領域を横断・結合するハイブリッドな創作の世界を開拓中。芸術衛星1 号機の《ARTSAT1:INVADER》でアルス・エレクトロニカ 2015 ハイブリッド・アート部門優秀賞をチーム受賞。《ARTSATプロジェクト》の成果で、第66 回芸術選奨の文部科学大臣賞(メディア芸術部門)。SIAF(札幌国際芸術祭)2017 に、SIAF ラボと共同で《Space-Moere(宇宙モエレ)プロジェクト》で参加展示した。
著書、監修監訳書多数。近著に『遙かなる他者のためのデザイン ̶ 久保田晃弘の思索と実装』(ビー・エヌ・エヌ新社、2017 年)『メディアアート原論』(共編著、フィルムアート社、2018 年)がある。

芝尾幸一郎
1975 年大分県生まれ。
熊本大学文学部哲学科卒業後、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現研究科修了。ソーシャルゲームの会社で、データ分析・分析基盤作成業務に従事している。データ分析基盤作成に関して、『ゲーム開発が変わる! GoogleCloud Platform 実践インフラ構築(NextPublishing)』(共著、インプレスR&D、2016年)がある。本稿では法令データを扱ったが、最近は判例データの収集を始めており、次は判例データと法令データの紐づけを行おうと考えている。

永田康祐
1990 年愛知県生まれ。
独立行政法人日本学術振興会特別研究員DC 1。東京藝術大学大学院映像研究科博士後期課程在籍。東京藝術大学大学院美術研究科修了後、東京藝術大学芸術情報センター非常勤講師、東京大学非常勤講師などを経て現職。主に2010年前後のデジタル写真や写真を要素としてもつ立体作品について研究しながら、自身でも映像作品や写真作品、インスタレーションなどを制作・発表している。
主な展覧会に、「オープンスペース2018 イン・トランジション」(NTT インターコミュニケーション・センター、2018 年)、「第10 回恵比寿映像祭「インヴィジブル」」(東京都写真美術館、2018 年)、「Malformed Objects ─無数の異なる身体のためのブリコラージュ」(山本現代、2017 年)など。